Kyoto Nature Hiking -京都の自然、ハイキング情報-

京都の自然やハイキング情報について、京都市在住の森林インストラクターが書くブログです。3児の父。親子で山も歩いています。年に何度か日本アルプスも。

京見峠

GW中のある1日、

たまに行くジョギング&ウォーキングコースから

少し足を伸ばしてみました。

 

鷹峰にあるホテル然林房の急坂の下までは

ジョギングで行き、そこから急坂を上がるところから

京見峠を目指して舗装路を歩きます。

 

いつもは長坂越の分岐まで行って

下りるんですが、今日はそこから京見峠を越えて

少し行ったところにある鑓磨岩(やりとぎいわ)を

目指しました。

 

この日はフジがあちこちで満開でした。

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地味に満開なコバノガマズミ。

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常緑のクロバイも満開でした。

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セリ科のヤブジラミ

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繊細な花です。

 

京見峠近くから見た比叡山

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市街地から見るのと角度が違うので、

山容がなだらかに見えます。

 

左に見えるポコポコとした山が

横高山と水井山です。

過去に比叡山から水井山まで縦走した記事は

こちら。↓↓

fumi-isono.hatenablog.jp

 

少し汗をかきながら京見峠を越え、

左に曲がって中川方面へ向かい、

少し進んだ辺りに鑓磨岩があるはずです。

国土地理院の地図に書いてあります。

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しかし、残念ながら鑓磨岩は見つからず。

「鑓磨岩こちら⇒」

みたいな看板があるのではと期待しましたが、

何もなく、岩らしきものも見当たらず。。。

人工林の中に埋もれているのでしょうか。

 

これを探しに来たのではなく、

散歩の延長だったので、

特に探しもせず、そのまま南下し、

京都一周トレイルのコースに合流し、

そこから千束の北にある沢山などへの

登山口を目指しました。

 

人工林の木漏れ日の中、

タカノツメが3枚葉を開いていました。

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途中、景色のいい場所に出ました。

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中央の緑の部分は、しょうざんゴルフクラブ、

打ちっぱなしの練習場です。

 

途中で京都一周トレイルのコースを外れ、

別のルートで下山する予定でしたが、

分岐が分からず、結局上ノ水峠を通って

遠回りをして下山しました。

今度は思っていたルートを通ってみよう。

 

下山してから舗装路で、

土砂崩れの後を修復した跡。

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パッと見ただけでは、なんでこんなになっているのか

分かりませんが、以前大規模な土砂崩れがありました。

土砂崩れから少し後の写真です。↓↓

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スギが密集しているのがよく分かると思います。

間伐がされていない人工林の典型で、

地面に光が届かず、下草が生えていないため、

地面を掴まえているのは細く密集したスギだけになり、

大雨が降るとこうして崩れてしまうのでしょう。

もちろん、それだけが原因だとは思いませんが、

適切に手入れをされていない人工林は大きな問題です。

 

最近の写真を見ても、土砂崩れの後に間伐されたようには

見えません。

ここだけではなく、日本中で問題になっていることですが、

植えたからには適切に管理できるよう、

行政と山主さんに何とかしてもらいたいものです。