三国岳〜天狗峠
8/14(日)三国岳から天狗峠に行ってきました。
今回は単独です。
コースは、
久多の岩屋谷〜三国岳〜(尾根伝いに)天狗峠〜
P921〜P927〜P829で元の場所へ。
残念ながら、天狗峠付近で迷い、
どれが天狗峠か分からぬまま下山しました。
秋か春、よい季節に再訪したいです。
滝谷を遡上して、天狗峠〜三国岳という
コースをたどっておられる方がおられるようですが、
あまり膝が強くない僕は、下りに三国岳の急坂を
使いたくなかったんです。
久しぶりでしたが、真夏の三国岳の登りはキツかった!
途中で10分ほどどっかり腰を降ろして休憩して
ようやく回復しました。
岩屋谷の由来となっている岩屋。
一の岩屋はコース沿いにあるんですが、
二と三の岩屋はコースから離れなければ行けません。
以前行ったことがあるので、今回は行きませんでした。
7,8合目付近からでしょうか。
まとわりつくハエやアブの仲間が増えてきました。
夏はある程度覚悟していたんですが、
動物番組で見かける、動物に群がるハエやアブのように
僕の後ろにわんさか群がっていました。
ただ、どんどん増えていくわけではありませんでした。
彼らにも縄張りや生息範囲があるのでしょう。
汗の塩分が狙いの虫さんには、こんな僕の汗で
よければなんぼでもどうぞ吸ってくださいと
思うんですが、たまに現れる吸血するアブが大変でした。
イタッ!!
結構痛いんです。
本来ならすぐに薬をつけるんですが、
薬が入っている救急箱をザックから取り出すために
立ち止まるとなると、ハエとアブに群がってこられるのは
目に見えています。
ほどけた靴紐を結ぶ時でさえ、チャンスとばかりに
アブに吸血されました。
吸血された箇所は特に腫れてる様子もなかったので、
薬をつけずにそのまま歩いていたのが間違いでした。
だんだん腫れてきて、帰宅後に調べてみると
10ヶ所ほど吸血されていました。
2日後の今も腫れていて、かゆいです。
半袖だった上に虫除けスプレーを忘れたのが
あきませんでした。
やはり夏でも長袖、虫除けスプレーも
持って行くべきです。
この日、ずっと晴天ではなかったんですが、
持参したポカリ1Lは三国岳の登りでほとんど飲み、
お茶1Lも14時ぐらいにはなくなりました。
道に迷って下りた谷で水を1L補充できたので
助かりましたが、下山するまでの1時間ぐらいは
水なしで大変でした。
下山時に着いた川で1.5Lぐらいは水を飲んだはずです。
水場のない夏の尾根歩きは、熱中症になる恐れがあるので
よく考えないとあきません。
こんなに水がなくなったのは、何度か迷ったためです。
まず、三国岳山頂から天狗峠へ続く尾根は、山頂まで
登った道と同じではないと決め付けてしまい、
南西の尾根を下りてしまったんです。
本来は登って来た道を少し引き返し、途中で天狗峠へ至る
尾根へと入らなければなりません。
せっかく持参していた昭文社の地図をみれば
分かったんですが、国土地理院の「ウォッちず」から
プリントアウトした地図だけで判断してしまいました。
取り付く尾根を間違えると後で大変です。
でも、おかげできれいな谷に下りることが
できました。
カツラとトチノキの大木があり、
3,4本の小川が合流している谷でした。
水も汲めたし、まぁよしとしよう。
でも、いったん下りた谷から進むべき方角の
稜線に向かって登るのは大変。
余計な体力を消耗しました。
間違った尾根もそれなりに踏み跡はあったと
思っていたのですが、本来のコースへ戻ってからは
かなりはっきりした踏み跡が現れました。
これで一安心と思って、踏み跡をたどって
ばかりいたために、自分が今どこにいるか
分からなくなり、天狗峠らしき場所を
通ったものの、山頂にあるはずのプレートなどは
見当たらず、もっと先にあるのだろうと思って
進んでいるうちに、もう天狗は通り過ぎたんや・・・
と分かりました。
途中からコンパスで進んでいる方角を頻繁に
確かめていたんですが、ずっと南下していたので
分かりました。
普段、地図とコンパスは持参するものの、
いかにどなたかがつけてくださったテープと
標識に頼った山歩きをしているかが
よく分かった1日でした。
読図をもう一度勉強しよう。
三国岳の7合目付近から上で
所々ササが見れました。
間違えて下りた南西の尾根にも
こんな感じで生えてました。
回復しつつあるのか、たまたま
この辺りだけずっとこんな感じなのか
どっちなんでしょう。
回復してるといいんですが。
数年前のナラ枯れでできたギャップ。
下草が育っていません。かなり明るいです。
新たに生える新芽をシカが食い尽くしているから
でしょう。
天狗峠の西尾根ぐらいかなと
思われるブナ林です。
天狗峠はどこやったんやろ・・・。
P921ぐらいからようやく天狗峠は通り過ぎたと
気づき始め、P927で確信しました。
何度か迷った上に水もなくなってきて
疲れていたんですが、落ちていた
カケスの羽のきれいな青に癒されました。
鳥と言えば、三国岳を登り始めてから
滝谷方向からクロツグミのさえずりが
しばらく聞こえていました。
あと、天狗峠付近の大きな杉がいくつか
生えている尾根道で、大きなタカを見ました。
こちらに気づくと樹上から森の木々をすり抜けて
大空へと羽ばたいていきました。
写真もないですし、近くではっきり見たわけでは
ありませんが、クマタカではないかと思われます。
さて、P927〜P829の尾根上では比良山地の展望が開けます。
蓬莱山から武奈ヶ岳ぐらいがよく見えました。
ストレスのたまる山歩きだったので、
この景色を見ながら二度シャウトしました。
たまには大声出さんとあきません。
P829からの下りは、シカ除けネットが張ってある
人工林の境界を下ります。
ネットの内側(苗木がある側)はシカが入っていないため
下草が生い茂り少し歩きにくかったです。
シカがいかに下草を食い尽くしているかがよく分かります。
このシカ除けネットは、徐々に尾根から離れていき、
いつのまにか見えなくなります。
そうすると、ちょうど50〜60年生ぐらいの
雑木林が現れます。
ミズナラを中心に、カエデ類やアカマツも
混ざる気持ちのいい雑木林です。
以前は人が燃料として利用していた森ですね。
燃料革命以降、伐られていないのでしょう。
ゆるやかな下りの雑木林を越えると、
スギやヒノキが混ざってきて、
下りの傾斜も急になってきます。
渓流沿いはどこも急坂です。
できるだけ駐車場所の近くに下りた
つもりが、少し離れた場所に下りました。
川の水をガブ飲みです。
無事に下山できてよかった。
今回も車で行ったのですが、往路は途中経由。
帰り道は花背経由で帰りました。
夕方の途中〜大原間が渋滞するためです。
正解だったようです。
その花背では、栽培しているかのように川原に
オオハンゴンソウが咲き乱れていました。
昨年も書きましたが、旺盛な繁殖力の外来種です。
しかも、駆除するために刈り取ると余計に増えてしまうという
やっかいなやつです。もう共存するしかなさそうですね。
それから、ナラ枯れの被害を受けている木を八瀬〜大原間で
多数見かけました。昨年と同規模の被害ではないでしょうか。
うまく森が更新してくれたらいいのですが。