Kyoto Nature Hiking -京都の自然、ハイキング情報-

京都の自然やハイキング情報について、京都市在住の森林インストラクターが書くブログです。3児の父。親子で山も歩いています。年に何度か日本アルプスも。

左大文字の消し炭、ナラ枯れ

昨日の送り火で燃え残った
消し炭をいただきに、
8/17(金)早朝、
大文字山に行ってきました。


昨年同様、裏山から登りました。
大文字山は普段、立入り禁止です。
でも送り火の翌日は開放されているため、
火床の真下から登ることができます。


ですので、わざわざ山を歩いて
上から火床に行った方は、
誰もおられないようでした。


なぜそれが分かるかと言いますと、
道中に張り巡らされているたくさんの
クモの巣を払いながら行ったためです。


せっかく苦労して作った
何十というクモさんの巣を
破壊しながら進むのは
気が引けたのですが、
再建してくれるはずだと思って、
枯れ枝で払いながら進みました。
ほとんどジョロウグモだったようです。


火床からの眺め。


この日は少しゆっくり出発したので、
6時30分過ぎに火床に着くと
10名ぐらいの方がおられました。


火床からは、金閣寺金閣
見えます。
その手前、向こう側と
木の葉が茶色く変色している
ナラ枯れの被害にあって枯れた木が
目立ちます。

金閣の向こう側に見える
衣笠山でも点々と枯れた木が見えます。


衣笠山の南東側には国有林があり、
国有林で被害にあった木は
切り倒され、くん蒸処理された上に
厚手のビニールで覆い、
これ以上被害が広がないように
対策されています。


しかし、国有林以外の被害木は
そのまま放置されているようで、
その木から今年生まれた成虫が
他の木に入って被害が広がっています。


昨年よりはましに見えますので、
このまま被害がおさまってほしいものです。


2年前、東山の木々が夏に茶色く変色して
報道された時のナラ枯れについてのブログです(こちら)。
少々情報が古いですが、ご参考まで。


大文字山の入り口は、
普段はこのように厳重に
施錠されているので、
入ることができません。

送り火の翌日だけは入ることが
できるようです。


消し炭は、うちで使う分を少しだけいただいて、
今年はそのまま真下に下りて帰りました。


半紙で包んで、
水引を結び、
玄関先に吊り下げ、
家内安全を祈ります。


送り火が終わると夏も終わりと感じます。
帰り道、まだまだ暑い日が続くけど、
もう夏も終わりやなぁ・・・と
しみじみ感じました。


来年はどうしましょうねぇ。
クモの巣を破壊しすぎるので、
来年は右へ行きましょうかね。