如意ヶ岳、大文字山
1/9(土)如意ヶ岳と大文字山に
行ってきました。
東山のある場所で私が所属している会の
定例活動があり、今回は間伐予定地の
歩道整備をしてきました。
JR山科駅から車で乗り合って行くのが
普通なんですが、私はせっかくなので
山から徒歩参加です。
今回は法然院の少し南、霊鑑寺を東に進んだ
ところから登り始めます。
ここを登ると、大文字山三角点の少し南に出ます。
少し急ですが、途中に楼門の滝や俊寛さんの石碑などが
あります。
登り始めてすぐ、メジロのものと思われる
巣が落ちていました。
上を見ると葉を落とした木が何本かあったので、
落葉広葉樹の枝の又に昨春かけていた巣だと思われます。
無事に巣立ったんかな。。
楼門の滝少し下にエノキの木があるんですが、
根元に実が落ちていました。
もう食べ頃を過ぎていますが、かじると
ほのかな甘さがおいしかったです。
定例活動の作業後、如意ヶ岳へ向かいます。
大文字山の三角点から東に45分ほど歩きます
(たぶん・・・。この日は時計代わりの携帯を
家に忘れてしまいました。。。)
如意ヶ岳山頂には、「立入り禁止 大阪国際空港」と
書かれたプレートがあり、山頂には巨大なヘリポートのようで
たぶん電波を発信するような施設があります。
海の灯台のような役割をしているんでしょうか。
この施設があるおかげで、如意ヶ岳を東進しようと
すると、施設の南側を迂回しなければなりません。
迂回して、施設の東側に出ると、舗装路が続いて
います。
初日の出を見逃した場所に行くには、この舗装路を
10分ほど下ります。
すると、景色のいい場所が現れます。
ここならきれいな初日の出が拝めそうです。
大津プリンスホテルや近江大橋が見えます。
視線を少し北に移すと、山頂付近を雪に覆われた
山並が見えます。おそらく鈴鹿山系の御在所岳あたりだと
思われます。
そこから元来た道を引き返し、空港施設付近で
シジュウカラと口笛で鳴き交わしの遊びをしました。
鳴き声を口笛で真似ると、それに応えてくれます。
私が飽きるまでやってました。
下山は大文字山の火床からです。
途中、何度も大文字山を歩かれているらしき
70歳前後のおっちゃんと話をし、伐捨て間伐について
尋ねられました。「なんであんな木を伐ったまま
放ってあるの?スギやヒノキのええ木やのに」と。
人工林は元々間伐することを前提で植林されているのに、
間伐されていない人工林が多く問題になっている。
なので、伐り捨て間伐は見栄えがよくないが、しないよりは
全然いいということ。
間伐されていない人工林は、木がモヤシ状にやせ細ったままで、
台風や大雪で簡単に折れてしまう木もある。
また、間伐がされていないと森全体が薄暗く林床に光が届かない。
そうすると、林床に他の植物が生えず、ひとたびその木が枯れたりして
なくなると、地面の保水力がなく土砂崩れなどが起きやすい。
また、木材価格の下落によって間伐する手間をかけると
赤字になってしまう場合があるし、まして間伐した木を搬出する
費用はとうてい捻出できない。
それから、森林は温暖化を加速させるCO2の吸収源として
捉えられていますが、間伐をして残された木の活力を
高めてやる方が、間伐せずに放置したままよりはるかに
CO2の吸収量がよい。
などと説明すると分かってもらえたようですが、
ハイキングをする人が多い東山には
国有林の人工林もあるので、
間伐の必要性や切り捨て間伐の意味などを
イラスト入りで書いた説明用の看板が
あればいいのにと思いました。
この日は大気が澄んでいて、
京都市街地がくっきり見えました。
でも撮影した写真を見ると、
夕方の逆光になる時間帯が悪かったのか、
きれいには撮れていませんでした。
ただ、この日は遠く大阪梅田方面のビル群がシルエットで
きれいに浮かび上がっていました。
来年の初日の出は、如意ヶ岳の東側に
見に行こう!