Kyoto Nature Hiking -京都の自然、ハイキング情報-

京都の自然やハイキング情報について、京都市在住の森林インストラクターが書くブログです。3児の父。親子で山も歩いています。年に何度か日本アルプスも。

セミの羽化観察

子供とセミの羽化を観察に行きました。
でも、今夜から雨との予報ですので、
あんまり期待せずに行きました。


羽化後間もないセミにとって、
雨粒はとんでもない障害でしょう。
人間で考えてみると、木につかまって
動けない状態でいるときに、
バケツで水をどんどんかけられるような
もんでしょうか。


近所に歩いて行ったのですが、
木に登ってじっとしている幼虫が2匹。
ちょうど背中が割れて、中から
出始めているのが1匹。
殻を破って、逆さ吊り状態になっていたのが2匹。
たぶん、すべてアブラゼミだと思われます。
すぐに見つかりました。
ということは、今晩の雨は大丈夫なのか?


公園なんかで観察する場合、こうやって
色んな状態の幼虫を見つけておいて、
20分ほど他を探してから、また戻ってきて
つづきを観察という方法が、観察しやすいです。
その場でじーっと観察するのは、子供じゃなくても
根気のいる作業です。


昼間のうちに、抜け殻がたくさんついている木を
見つけておいて、そこを観察すると、見つかると
思います。
サクラ、ウメ、センダン、メタセコイアケヤキ
などの木がセミ達のお気に入りでしょうか。


セミの羽化(脱皮ではありません)は、身近で
簡単に観察できる生命の神秘です。
お子さんと是非観察してみてください。


服装は、蚊がいるので長ズボンに靴か
長靴がいいでしょう。
(ハーフパンツやサンダルではかわいそう。
蚊は喜びます。)


抜け殻ばかりを見慣れていると、羽化前の目の黒い幼虫、
動いている幼虫を見るだけでも結構感動します。
夜しか見れませんので。


さて、今晩の主目的は、樹液の出ている
クヌギに集まる昆虫を見に行くことでした。
幸い、カブトムシのオス1匹とメス2匹が
樹液酒場でお食事中でした。
虫好きの長男のために、オス・メス各1匹を
お借りしてきました。
明日には逃がしてやります。
いてくれてよかった!


カブトムシを捕獲した帰りに、
「セミの続き見ていく?」と聞くと、
「もういいっ、帰る!」との返事でした。
カブトムシだけで大満足だったようです。
セミの羽化は、雨が降りそうにない夜に
また見に行こう。