Kyoto Nature Hiking -京都の自然、ハイキング情報-

京都の自然やハイキング情報について、京都市在住の森林インストラクターが書くブログです。3児の父。親子で山も歩いています。年に何度か日本アルプスも。

クルミ拾い

11/23(祝)、子3人とクルミ拾いに
行ってきました。
正確にはオニグルミの実です。


時期が遅すぎますが、
リスやネズミさんたちが食べるのを
邪魔しなかったのでよしとしましょう。


他に食べ物がある僕たち人間が
動物たちにとって冬を乗り切るための
大切な脂肪源であるクルミを根こそぎ
拾ってしまうことは泥棒以外の何者でもありません。


でも、クルミが落ちたてのいい時期に
拾いに行けば、たくさん拾いたくなるのは
仕方がないかもしれません。


だからというわけではありませんが、
今年は出遅れてよかったとおもいます。


どちらも何者かが食べた痕なんですが、
右と左では形が全然違います。

右は殻が真っ二つに割れてその半分だけです。
こんなにきれいに割れるのはリスだけです。
クルミの殻にある継ぎ目(縫合線)の隙間に
切歯を突っ込み、テコの原理で割ります。
割り方を知らずに全周をかじる若いリスも
いるようです。


左はアカネズミが穴を開けたものです。
こんな側面に穴を開けるなんて、
すごい歯ですね!


もうほとんど中身のあるクルミの殻は
落ちていなかったんですが、
食べ痕はリスの方が多かったです。
リスの方が割るのも食べるのも早そうです。


たまに落ちていたのは、殻を覆っている
果肉が腐りきってないような実です。
オニグルミの実は、梅干のように果肉の中に
タネがあります。そのタネが堅い殻に覆われた
食べられる部分です。


果肉の腐食具合で食べやすいクルミから
なくなっていって、残っていたのは
なかなか果肉が腐食しなかったものだと
思われます。


家族が季節を味わう分ぐらいは
2箇所で拾えたので、ちょうどよかった。


でもこれからが大変。
堅い殻をかなづちで割って、
中身を爪楊枝などで取り出すのが
とても面倒な作業です。
昔は人間もクルミの実を食べていたようですが、
この作業がめんどくさいので
拾う人が少なくなったのでしょう。


かなづちで割れ目を入れてから
焚き火に放り込んで、それから
割って食べるのも好きな食べ方です。
とてもおいしいです。


慣れればオニグルミの木を見分けるのは
簡単です。
ぜひこの山の幸を一度は味わってみてください。


あ、ご存知だとは思いますが、
よくつまみとして売られているクルミは、
このオニグルミの実とは違います。
あれは輸入物です。